こんにちは!院長の百瀬です。ブログでは内容の濃い歯のお話をしていきたいと思います。
みなさん歯のやり直しは何回まで可能だと思いますか?
悪くなったらやり直せば良いと思ったことはありませんか?実は歯は何回もやり直しできません。また、歯を抜いてしまえば、もう一生そこに自分の歯は生えてくることはありません。つまり歯を失わない為には、極力歯科治療をしないで済む状態を保つ必要があります。
今回はどのようにして歯を失っていくかをお話しします。 下の図のように最初は小さい虫歯で部分銀歯修復などから始まり、2回目のやり直しで虫歯が大きいと歯を全周削ることになったり、最悪神経を取らないといけなくなります。このステージに入るとその歯の寿命は一気に縮まります。下の2枚目の写真のように歯が失くなります。また、歯が少ないことから、3枚目の写真のように真っ二つに割れたりしてしまいます。
そして、歯を抜いてブリッジと言われる両隣の歯を削る治療や入れ歯を繰り返すことで歯を次々失っていくことになります。この状態をリピートレストレーションサイクルといい、繰り返しの治療を何回も行い最終的には歯を全て失ってしまうことになります。原因は悪くなった時に、悪くなったとこだけ原因を解決せずにただ歯を削る治療をすることにあります。
1回目でも極端に虫歯が大きかったり歯が割れたりしていればすぐに抜歯になることもあれば、小さい虫歯の繰り返しであれば数回はやり直しは可能になります。平均すると医学的には3~4回くらで抜歯になることが多いと言われています。
では、このようなことにならない為のポイントは!!
①一番大切なのはまず治療しなくていい状態に保つことです。その為には自分のお口の状態を把握し、どんなリスクが自分にあるか理解してその対策をすることです。そして、メンテナンスに通いましょう。
②次に治療が必要になった場合はなるべく歯を大きく削らない治療をすることです。(全体のバランスや状態によっては削らないといけない場合もある)
また、原因を解決して極力やり直しの必要がない精密な治療を受けることです。その場しのぎの治療は数年でまたやり直しになることが多いからです。
③どんな治療にも必ず選択肢があります。歯を守る治療や予後が良い治療の方法などです。大事なのは銀歯か白い歯かということではありません。素材も大事な要素の 1つですが、どのようにどうやって治すかがとても重要です。治療が必要な時は歯医者さんに勝手に任せるのではなく相談してどんな治療があるか確認して納得した上で治療することが大事です。
実は歯医者さんの治療のほとんどがやり直しの治療です。ご自身の歯はご自身で守っていきましょう。その為のサポートや治療の仕方についてのご説明や提案はいつでも行います。何か気になることや相談はいつでもしてください。また、次回は今回に関連した内容で少し掘り下げて別のお話しをさせていただきます。最後まで読んで頂いた方ありがとうございます。
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